十字架/重松清(7/20)
本自体はかなり前に途中まで読んでいたが、先日、勢いをつけて読み終えた本。
今、社会でいじめが大きくクローズアップされる中で、テーマはいじめ。本人は全然そう思っていなかったのに、いじめで自殺したクラスメートから親友と名指しされた男の成長の記録、と言ってもいいかもしれない。
いじめた側ではないが、結局、それを止めたりせずに見殺しにした、とある記者から言われる。ずっと重いものを背負って生きていかなければならない。
登場人物はそう多くないが、主人公が「あの人」と呼ぶ自殺した少年の父親、息子の死をなかなか受け入れられずに、何とか思い出を一つ一つ思い出そうとする母親。主人公も、途中、逃げたくなる場面もあったはずだが、最後まで何とかその事実と向き合って、背負って行きようとする。
テーマは重いけど、嫌な気持ちになる話ではない。多分、何回読んでも泣くと思う。この本を外の店でコーラを飲みながら読んでいたが、外にいても号泣だった。
重松清さんの作品で、いじめや弱者をテーマにしたものをいくつか読んだが、その中でも傑作だ。

(私の10年日記)
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読んで面白かったら、一押しお願いします。励みになりますので。
今、社会でいじめが大きくクローズアップされる中で、テーマはいじめ。本人は全然そう思っていなかったのに、いじめで自殺したクラスメートから親友と名指しされた男の成長の記録、と言ってもいいかもしれない。
いじめた側ではないが、結局、それを止めたりせずに見殺しにした、とある記者から言われる。ずっと重いものを背負って生きていかなければならない。
登場人物はそう多くないが、主人公が「あの人」と呼ぶ自殺した少年の父親、息子の死をなかなか受け入れられずに、何とか思い出を一つ一つ思い出そうとする母親。主人公も、途中、逃げたくなる場面もあったはずだが、最後まで何とかその事実と向き合って、背負って行きようとする。
テーマは重いけど、嫌な気持ちになる話ではない。多分、何回読んでも泣くと思う。この本を外の店でコーラを飲みながら読んでいたが、外にいても号泣だった。
重松清さんの作品で、いじめや弱者をテーマにしたものをいくつか読んだが、その中でも傑作だ。

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