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いつだって大変な時代/堀井憲一郎(12/18)

 半年ほど前に購入した新書。以前、ラジオ番組のキラキラで、病に倒れた神足さんのピンチヒッターとして、番組終了まで務められた堀井さんの書いた本。落語大好き、蕎麦屋大好き、ディズニーランド大好きの印象があるが、メインパーソナリティの小島さんの物言いに対して、否定するところははっきり言っていた記憶もある。職業はコラムニスト。その堀井さんの書いた本だ。

 メールマガジンの連載をまとめたもので、東日本大震災(この言い方にも堀井さんは本の中で言っているが)をまたいでいるので、その前と後で内容にどんな影響が出ているのか、出ていないのか、ということが分かる。

 タイトルから分かるように、常に「大変な時代」と言われていることについて、果たしてどうなのか、と言う疑問から出発している。特別な時代を生きているという自己愛の現れ。そして、客観的な視点の欠如。

 危険なのは、誰もそのことについて何も言わなくなったときだという。地価の高騰の時代であり、古くは戦争である。

 また、堀井さんは個性の尊重によって、世界がゆがんで行くとも書いている。自分に都合の悪いものを見えないようにし、美しいものしかないように世界を見せている。いろんな不安を見えないようにすることで、別の歪みが発生しているとも。無縁社会は我々が望んでできたものだし、政府も東電も他者ではない。どんな時代であれ、普通の時代なのではないか、あの時は大変だったというのは後から振り返って分かること。

 とにかく、いろんなメッセージが込められているが、ちょっと保守的だなと思うのも事実である。言っていることは正しい。が、それでは時代の変化に合わなくなっていくのではないかと思うし、堀井さん自身がやっておられることの否定にもつながるのではないかとも思う。

 ただ、都合の悪いものは問題にしてなかったもののようにしていくこと、事実を歪めること、科学が万能なものであるかのように信じること、いずれもそれは誤りだということには共感できる。

 ヒーローは存在しないし、万能の神も存在しない。信じないのは勝手だけれど、そこに嘘や陰謀があるかのように言う妄想は勘弁だ。とにかく、どんな時代であれ、その時代を生きていくしかないわけだし。そして、誰もそのことについて何も言わなくなった時が本当に危険だ、というのは忘れてはならない点だ。

(私の10年日記)
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