FC2ブログ

「82年生まれ、キム・ジヨン」(2019/9/1)

昨年末くらいから韓国文学の翻訳版が人気を博している。
その頃にはまだ富山県内の本屋には見当たらなくて注文しようかとも思ったが、結局どうやって買ったのか、正直覚えていないが手元にある本である。
買ってからは結構経ってからようやく読み始めて、1か月弱で読み終えた。

韓国のフェミニズム小説という触れ込みであったが、物語は彼女が生まれてから現在に至るまでのいろんなエピソードが描かれている。
とにかく韓国にあるという、ありとあらゆる男尊女卑の事例が次から次へとヒロインであるキム・ジヨンに襲いかかる。

いくつか例をあげると、温かいご飯は父と弟が優先、息子を生むことに対するプレッシャー、就職差別、などこれを遥かに上回る事例の数々。
とにかくありとあらゆることが男優先で女であるジヨンは後回しにされる。

ジヨンの母親のオ・ミスク氏の奮闘はすさまじい。
とにかく生きていくためにいろんな仕事をして何とか子供達を育て上げる。
だが、キム・ジヨン氏の夢は実現することなく結局うまくいかない。
どんなに頑張っても男が優先されていく社会。

実は次に読んだ別の本で「ガラスの天井」という言葉が出てくるのだが、まさに社会全体に一見無いように見えるガラスの天井が張り巡らされているのである。
この本はお隣韓国の話ではあるが、日本も五十歩百歩だろうという気はする。

そういう私は男性である。
私は男であるというだけでかなり得をしているのではないかということは働いていて感じている。
自分が女性だったら今の仕事ができているだろうかとか、大した仕事をしておらず実力もないのに今の地位にいていいのだろうかとかである。

周囲を見ても同じ手続きを経て職に就いているのに優秀な女性は多い。
学歴だけで判断するわけでもないが高学歴な人も多い。
むしろその高学歴ならもっといい仕事もあったんじゃないかと思えるほどだ。

最後にこの小説、終わり方も皮肉が効いていて面白い。
とここまで書いていながら、私も今の恩恵にできればこれからも預かっていけたらと、いくらか思っている悪い男である。

(私の10年日記)
2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 2007年 2006年 2005年 2004年 2003年 2002年 2001年

読んで面白かったら、一押しお願いします。励みになりますので。
にほんブログ村 サッカーブログ カターレ富山へ ←ほかにもカターレ仲間がいます。
にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 富山県情報へ ←ほかにも富山仲間が。

テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

FC2カウンター
プロフィール

さば

  • Author:さば
  • 40代、男。妻と高校生の息子がいます。
    性格は基本的に後ろ向き。何をするにも尻込みして、やってみたとしてもどんくさい。何かを変えたいと思っていても実は現状肯定主義者で偉そうに語ることもあります。
    こんな私ですが、ブログを見てもらった人には和んでいただきたいと思って書いております。
    なお、更新は数日おきにまとめて更新していることが多いのでご了承下さい。
    管理用ページへ
twitter

プロ野球
カレンダー
08 | 2019/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アクセスランキング
[ジャンルランキング]
地域情報
580位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
中部地方
83位
アクセスランキングを見る>>
ブログ内検索
RSSフィード
リンク